【ニセコアンヌプリ】車中泊前泊で登る日帰り登山ガイド|五色温泉コース・北海道

ニセコアンヌプリ登山(五色温泉コース)

ニセコアンヌプリ(標高1,308m)は、北海道のニセコ連峰の主峰で、日本三百名山のひとつです。羊蹄山と向かい合う位置にあり、晴れれば山頂から羊蹄山や日本海(積丹半島)まで見渡せる展望の山として親しまれています。

五色温泉コースの往復は距離5.4km・のぼり約565m、標準コースタイムは3時間20分。急登や難所がほとんどなく、初心者でも登りやすいのが特徴です。早朝から動きたかったので、私は道の駅 ニセコビュープラザで前泊してから向かいました。

この記事では、登山歴・車中泊歴10年のソロ登山者の視点で、五色温泉登山口のアクセスと駐車場・前泊に使える車中泊スポット・五色温泉コースを往復した実体験・下山後の温泉まで、まるごとお伝えします。

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目次
標高1,308m(ニセコ連峰の主峰)
所在地北海道 虻田郡ニセコ町・蘭越町
山のリスト日本三百名山
難易度初級(危険箇所が少ない入門向け)
コースタイム目安3時間20分(五色温泉コース 往復)
距離/累積標高5.4km/のぼり約565m
ベストシーズン6月〜10月(紅葉は9月下旬〜10月上旬)
登山口五色温泉登山口(ニセコ野営場)

ニセコアンヌプリはどんな山か

ニセコアンヌプリの魅力は、入門向けの登りやすさと、山頂からの大きな展望にあります。急登や鎖場といった危険箇所がなく、往復3時間半ほどで登れるため、登山を始めたばかりの人にも向いています。

五色温泉登山口は、隣のイワオヌプリと向かい合う位置。晴れた日は山頂から羊蹄山や日本海まで見渡せます。山頂には避難小屋があり、天候が急変したときの逃げ場にもなります。そして登山口の目の前が五色温泉で、下山後すぐに汗を流せるのも大きな魅力です。

登山口はニセコ野営場の敷地内にある五色温泉登山口。駐車場にはトイレも整備されています。登山口の近くには靴洗い場もあり、下山後に泥を落とせるのもありがたいポイントです。

五色温泉登山口の駐車場
登山口の駐車場
ニセコアンヌプリ 五色温泉コースの登山口
五色温泉コース登山口
登山口付近の靴洗い場
靴洗い場

何時までに登山口へ着けばいいか

標準コースタイムは3時間20分の往復。ゆっくり登っても午前中から昼過ぎには下りてこられるので、時間に厳しい山ではありません。ただし稜線や山頂は風が強く、ガスが出やすいので、天候の安定した午前中にスタートするのが安心です。今回は道の駅を8時30分に出発、9時に駐車場着、9時20分にスタートしました。

五色温泉の登山口周辺には車中泊に向いた施設がありません。現実的な選択肢は麓のニセコ町側に下りた道の駅で、ほかに登山口すぐのキャンプ場という手もあります。

【1】道の駅 ニセコビュープラザ(今回利用)

今回、私が実際に前泊したのがここです。登山口まで車で約30分。国道5号沿いのニセコの中心にあり、農産物直売所やコンビニ・飲食店が近くて買い出しに困りません。

広い駐車場とトイレがあり、前泊に使いやすい道の駅です。静かに眠れる区画やトイレの位置など、詳しい車中泊レポートは別記事にまとめています。

【2】ニセコ野営場(五色温泉)

こちらは今回は利用していないので、参考情報としてまとめておきます。登山口のすぐそばにある町営のキャンプ場で、五色温泉までは徒歩5分ほど。設備は炊事場とトイレのみとシンプルですが、とにかく登山口に近いのが最大の強みです。

料金は清掃協力金として1泊 高校生以上500円・小中学生200円と安く、費用面でも前泊の選択肢になります。開設は例年6月上旬〜10月下旬(2026年は5月30日オープン)で、冬季は利用できません。

なお、あくまでテント泊が基本の野営場です。車中泊での利用可否や駐車の扱いは現地の案内に従ってください。最新の開設状況・料金はニセコ町(商工観光課)で確認できます。

登山口まで30分と近く、設備も整っているので、ニセコアンヌプリの前泊なら道の駅 ニセコビュープラザが第一候補です。

登りも下りも五色温泉コースを使った往復です。実測タイムと合わせて、区間ごとに振り返ります。

ルート全体図

ニセコアンヌプリ 五色温泉コース往復のルート全体図(登山口・山頂)
国土地理院 地理院タイル(標準地図)を加工して作成

ニセコアンヌプリのコースタイム(標準・実測)

区間標準コースタイム(累計)実測コースタイム(累計)
五色温泉登山口出発 9時21分
登山口 → 山頂(往路)2時間00分(累計 2:00)1時間03分(累計 1:03)
山頂 → 登山口(下山)1時間20分(累計 3:20)57分(累計 2:00)
五色温泉登山口下山 11時21分

標準タイムの合計は3時間20分、実測は約2時間(山頂での休憩約15分を含む)でした。危険箇所がないぶん、下りは軽快に進めます。

出発前夜〜当日朝

前夜は道の駅 ニセコビュープラザで車中泊。当日の朝は雨で、少し待ってから8時30分に出発し、9時に五色温泉の駐車場着です。雨は上がったものの、くもりで風が強く、山頂には雲がかかっていました

登り① 緩やかな登りと500mごとの標識

9時21分にスタート。登山口からは緩やかな登りが続き、危険な箇所はありません。序盤は木の階段から始まります。

うれしいのが、500mごとに山頂までの距離を示す標識があること。現在地とゴールまでの残りが分かりやすく、ペース配分の目安になります。

登りはじめの登山道
登りはじめ
500mごとに設置された距離標識
500mごとの距離標識
序盤の木の階段
序盤は木の階段
登山道から見たイワオヌプリ方面
イワオヌプリ方面

標高を上げると、早い段階から展望が開けます。隣のイワオヌプリ方面もよく見えました。

登り② 岩混じりのミックス・道は広く歩きやすい

標高を上げていくにつれて、登山道は岩の混じったミックスに変わっていきます。とはいえ登りやすい道で、両脇の笹薮に触れることなく歩けるだけの道幅が確保されています。

登りやすい道が続く
登りやすい道が続く
笹は茂るが道幅は広く歩きやすい
笹は茂るが道は広い
岩が多くなってきた登山道
岩が多くなってきた
岩々したミックスの登山道
岩々した道

「あと500m」の標識を過ぎると、山頂はもう目前です。

山頂まであと500mの標識
山頂まであと500m
山頂が見えてきた
山頂が見えてきた

山頂 強風とガスで視界ゼロ

10時24分、山頂に到着。出発から約1時間でした。山頂は雨こそ降っていないものの、風が強く、ガスが充満して視界はゼロ。晴れていれば羊蹄山や日本海まで見渡せるはずですが、この日は真っ白でした。

ニセコアンヌプリの山頂部
山頂部
ニセコアンヌプリの山頂標識
山頂標識
山頂近くの避難小屋
山頂近くの避難小屋
山頂付近から見た積丹半島方面
積丹半島方面(ガスの切れ間)

山頂には避難小屋があります。軽く休憩して下山。下りかけに一瞬ガスが切れ、積丹半島方面がのぞきました。

下り 往路を戻って登山口へ

山頂を出発し、往路をそのまま戻ります。危険箇所がなく歩きやすいので、下りは順調。11時21分に下山完了、合計約2時間の行程でした。

実際に歩いてみて、事前に知っておきたいと感じた点をまとめます。

  • ヒグマの生息域:熊鈴・熊スプレーで対策を。人の少ない時間帯はとくに音で存在を知らせる
  • 山頂・稜線は風とガスが出やすい:初心者向けでも天候急変に注意。視界不良時は道を外さないように
  • 上部は岩混じりのミックス:濡れていると滑りやすいので、下りは慎重に
  • 500mごとの距離標識が便利:現在地とゴールが分かりやすく、ペース配分の目安になる
  • 笹は茂るが道幅は広い:かき分ける場面は少なく、歩きやすい

一般的な装備リストではなく、私がこの山で実際に使ったものだけを紹介します。

必須装備

熊鈴(2つ):ニセコアンヌプリもヒグマの生息域です。熊鈴はリュックの前と後ろに1つずつ、計2つ付けています。前方と後方の両方に音が散るようにするためです。しかもあえて音色の違うものを2つ使い、複数人で歩いているように聞かせるのが狙いです。

あわせて、ラジオの代わりにYouTubeで推しの動画をバックグラウンド再生しながら歩いています。鈴とは違う「人の声」が出続けるので、音の種類を増やすという意味でも効いていると感じています。

熊スプレー:音で存在を知らせるのはあくまで「出会わないため」の対策なので、それでも遭遇してしまった場合に備えて熊スプレーも常備しています。すぐ取り出せる位置に付けておかないと意味がないので、装着場所も含めて習慣にしています。

五色温泉コースの魅力は、登山口の目の前が五色温泉だということ。下山してすぐに汗を流せます。麓のニセコ町側にも日帰り入浴施設があるので、あわせて紹介します。

温泉施設日帰り入浴の営業時間料金(大人)
ニセコ五色温泉旅館
(登山口の目の前)
夏期(5〜10月)9:00〜20:00
(閉館21:00)
800円
ニセコ駅前温泉 綺羅乃湯10:00〜21:30
(最終受付21:00)
600円

最短で入れるのは、登山口の目の前にある「五色温泉旅館」。乳白色の硫黄泉で、登山の締めくくりにぴったりです。麓まで下りるなら、ニセコ駅前の「綺羅乃湯」が便利。いずれも営業時間や料金は変わることがあるので、出発前に公式サイトで確認してから向かってください。

ニセコアンヌプリは、往復5.4km・標準3時間20分と手が届きやすく、急登や難所がほとんどない入門向けの三百名山です。500mごとの距離標識に励まされながら、無理なく山頂を目指せます。

この日は山頂こそガスで視界ゼロでしたが、危険箇所がないので安心して往復できました。晴れていれば羊蹄山や日本海(積丹半島)まで見渡せる展望が待っています。

なお、登山道の状況や施設の営業情報は変わることがあります。天候の急変に注意し、最新の情報を確認してから出発してください。単独行の場合は、登山届の提出と行動予定の共有も忘れずに。

ニセコ周辺で登山の前泊に使える道の駅を、実体験でレポートしています。

▼ 登山前泊に使えるニセコ周辺の道の駅

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